「昆虫食をみんなに知ってもらいたい!」昆虫食実食会を開催しました!

こんにちは、C-LABスタッフのどいです。

新年あけましておめでとうございます。今年も三瓶分校公営塾C-LABをよろしくお願いいたします!

さて、2022年最初のブログ更新は、昨年12月に開催した「昆虫食実食会」のレポートをお届けしたいと思います。


開催の経緯

「さいとうさん、今度の休みにバッタ採りに行きましょう!」

10月某日、塾生のAくんはスタッフのさいとうさんにこう言いました。

バッタ採り...小学校の頃の昆虫採集を思い出しますが、採ってどうするの?と聞いてみると「糞抜きをして、焼いて食べます!」と。


Aくんは昆虫食に興味があり、実際に昆虫を調理して食べている人の動画などを見て、自分でもやってみようと思ったとのこと。


しかし、「昆虫食」と聞いて前向きに受け入れられる人は少なそう...
(現に、さいとうさんは「ちょっとムリかも」という反応でした)


「最初は抵抗があるかもしれないけれど、昆虫食のおもしろさをみんなに知ってほしい!」
そんなAくんの想いを実現させるため、C-LABで一緒に昆虫食を広めるプロジェクトをスタートさせました。


まずは、情報収集。

スタッフも未知の世界なので、その道を究める人のブログや書籍を読んだりしながら情報を集めます。


その中で、東京にある昆虫食レストラン「ANTCICADA」が「おうちでコオロギラーメン」というセットを販売しているのを知り、これなら気軽に試せるんじゃない?という話に。

ANTCICADA オンラインショップ


プロジェクトの第一弾として、こちらのコオロギラーメンをみんなで作って食べる実食会を企画することにしました!


事前準備

今回のイベントの主催者はAくん。C-LABはあくまでも共催という形です。

自分自身でイベントを組み立てるにあたり、まずは企画書を書いてみようということで、さいとうさんが用意してくれたフォーマットに沿って考えていきました。


企画書ができた段階で、今回、コオロギラーメンの購入に際して出資してくださったカワダさんに、企画の目的や内容について説明を行いました。

初めての体験にドキドキしながらも、自分の言葉でしっかりと想いを伝えます。

無事に企画が通ったので、Aくんの依頼を受け、どいがチラシを作成しました。

「実際に食べた人の評価を載せると参考になるんじゃないか?」など、細かい部分を打合せしながら完成したチラシがこちら。

人が集まってくれるかどうか不安もありつつ、他学年の教室に掲示したり塾生に声をかけたりなど、Aくん自ら広報に努めました!

イベントへの集客と並行して、直前まで企画のブラッシュアップは続きます。


ただイベントをやって「楽しかったね」で終わるのではなく、Aくんがみんなに伝えたいことや目標は何なのかということを、少しずつ言語化していきます。

慣れない頭の使い方に、知恵熱を出したような状態になるAくん...。

そうこうしながら時は流れ...


いよいよ実食会当日

当日は様々なハプニングがあり一時は開催も危ぶまれましたが...(詳細は割愛)

Aくんの強い意志のもと、少し時間を遅らせてなんとか開催することができました!


今回、Aくんのほか1年生・3年生の6人の生徒と、地域の方(とお子さん2人)が飛び入りで参加してくれました。


開始前に事前アンケートを取り、昆虫食に対する参加者の印象を確認します。


事前アンケート結果をみると、昆虫に対して「気持ち悪い」「汚い」というネガティブなイメージが多くみられました。

ここから印象がどう変わるでしょうか?


さて、いよいよイベント本編のスタートです!

直前まで大きな不安を抱えていたAくんですが、当初さいとうさんが行うつもりをしていた司会進行を、自ら買って出てくれました。

これまで人前で話す経験があまりなかったAくんですが、主体性と責任感を持って先導してくれました。

コオロギラーメンについての説明はさいとうさんから。

調理の手順等を確認したあと、役割分担を決め、いざ調理スタートです!


今回使用するセット内容はこちら。 一見、普通のおいしそうなラーメンに見えますが、スープと麵を合わせて1食あたり約100匹のコオロギが使用されています。

今回は2食分を調理し、みんなで少しずつ分けて試食します。

トッピングのコオロギ生体は2つしかないので、選ばれし2名(Sくん・Yくん)が実食することに。

(これを食べるのか...という顔)

生体をチェックしつつ、スープを湯煎しながら、麵をゆでます。

ほぼ出来合いなので、調理時間はあっという間でした!

スープと麵ができたら、食べる人数分に取り分けていきます。

(みんなが見守る感じ、なんかいい!)

こう見ると、普通においしそうなラーメンです。


今回、参加するにあたって「麵・スープを食べる」「スープのみ」「食べない(見学のみ)」と段階を分けていましたが、当初食べるつもりがなかった人も、調理風景を見て「やっぱり食べます!」となっていました。


今回、実食しない2人(どうしても虫が苦手で食べられないHさん、甲殻類アレルギーのおかじまさん)もみんなの様子を温かく見守ります。

そして完成した1人分はこちら!

(写真はコオロギトッピング付。笑)

チャーシューやメンマは肉厚で、本格的な感じです。

早く食べたい!ということで、いざ、実食!!!

Aくん自身も楽しみにしていたコオロギラーメン。

ドキドキしながらいただきます!!


食べてみたみんなの表情は...

これは...いける...!


想像以上のおいしさに、驚きの声が上がります!


問題のコオロギトッピングはどうでしょうか。

最初にSくんが実食します。

どうだった?

→「エビみたいな感じですね。おいしいです。」


続いてYくん。

(普段はかなりクールな彼ですが、なんだかものすごく嬉しそうです。笑)


しっかり味わいます。

どうだった?

「あれです...エビフライのしっぽみたいな感じで...コオロギ感はないですね」


***

結論:コオロギはほぼエビ

ということでした。


こちらのコオロギラーメンはかなりこだわって作られているので、料理としてのクオリティが高く、おいしくいただくことができました!

実際に食べてみることで、食材としての昆虫の大きな可能性を感じることができました。


食べ終わった後は、みんなで振り返りをします。

事前アンケートの段階から、どのように印象が変わったのか、その場でYES/NOの二手に分かれる形で再度アンケートを取ります。

「昆虫に対するイメージが変わった」「思ったよりも美味しかった」という意見が多く、実際に食べてみることで最初に感じていた抵抗はなくなったようです。


「やったことのないことでも、チャレンジしてみることで新しい発見や楽しさがある」という、Aくんが伝えたかったメッセージがしっかり伝わったように感じました!

Aくん自身も、今回のイベント企画を通してたくさんのチャレンジができ、大きな手ごたえを感じたのではないでしょうか。


無事にイベントが終了したあとは、C-LABにて反省会。

今回で終わりではなく、プロジェクトの今後に向けてしっかりと振り返りをし、次につなげられると良いですね!


おわりに

今回の企画を通して、C-LABで共創する学びの形がまた一つ拡がったという実感がありました。


これまではスタッフが企画したイベント(ラボ)に生徒が参加する、というスタイルが主流でしたが、今後は生徒自身のやりたいことをベースに、自ら企画したり周りを巻き込んだりしながら、みんなで学びを深められる活動をどんどんやっていきたいと思います。


次回は昆虫を採りに行くところも含めて、昆虫食のより深い世界をみんなで味わってみたいと意気込むAくん。プロジェクトの今後にも期待です!!


(どい) 


<C-LABとは>

C-LABとは三瓶分校で学ぶ高校生のために西予市が支援し、 三瓶分校や地域のみなさまと協働し運営する学び舎です。生徒一人ひとりが 学習習慣をつけ、多様な学び・体験を通して 自分自身を知り、進路を見つけ、その進路が実現できるよう支援します。


<開校時間> 毎週 月曜 水曜 木曜 放課後(※状況や週によって変更の可能性あり)


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<お問い合わせ>

担当 :岡島、土居、齊藤

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