12月8日(水)、9日(木)に2日間に分けて、慶應義塾大学 環境情報学部 2年生の熊木日向(くまきひなた)さんをゲストにお迎えし、科学実験ラボを行いました。
高校時代に生物部に所属し、研究活動をされていた熊木さんは「多くの人に科学的好奇心をもってもらいたい」という思いで理科教室を開催されています。
イベントの1日目は「バスボムづくり」。
まずはじめに、熊木さんの自己紹介。「体験してみて、科学の楽しさを知ってもらいたい 」という思いをお話していただきました。
ここからは早速実験に入ります。クエン酸と重曹を1対2の割合で混ぜ合わせ、水を加えて固めていきます。
なかなかうまく固まらないこともありましたが、これも科学の面白さ。水の量やクエン酸と重曹の割合を変えてみたり、使う型枠を変えてみたり。もしかしたら...こうしてみたら...と最後まで諦めずに試行錯誤。
最後は、熊木さんからこの実験の原理について解説。炭酸水素ナトリウムとクエン酸に水を加えると中和反応が起き、二酸化炭素が発生し、ブクブクと泡を立てるそう。
イベント終了後もみんなバスボムづくりに夢中に。出来上がったバスボムはこちら。食紅を使って色をつけたり、エッセンシャルオイルを加えてバスボムに香りをつけることもできて、それぞれオリジナルのバスボムが出来上がりました。
実際にスタッフが家で使ってみると、ブクブクと泡を立てました。自分で作っただけあって、普段のバスボムと違い特別感を感じました(笑)
2日目は、「味覚の実験」。ギムネマ茶とミラクルフルーツを使って、味覚の不思議を体験しました。
まずは、実験前後で比較するためにみかんやチョコレートを食べます。まだ何もしていないので、おいしいみかんやチョコレートです。
実験前の味を確かめたところで、ギムネマ茶を30秒ほど口に含んで飲み込みます。これで準備完了。
再度、みかんやチョコレート、砂糖を食べてみると...不思議なことに甘さを感じません!
チョコレートは食感だけが残り、粘土を食べているような感覚に。砂糖は砂みたい...という感想が上がっていました。
甘みがなくなってしまう不思議な体験をした後は、熊木さんによる解説。
ギムネマ茶のギムネマ酸が甘みの受容体に入ることで、甘みを感じなくなるのだとか。ちなみにギムネマには「糖をこわすもの」という意味もあるそうです。
お次は、ミラクルフルーツを使った味覚実験。商品名にも「不思議な果実」と書いてあります...!こちらはどんな味覚の変化があるのか...。
まずは、味の変化を感じるためにレモンを食べます。もちろん、なにもしていないので、かなり酸っぱい。
味を確かめたところで、ミラクルフルーツを舌に馴染ませるように食べていきます。そのあとにレモンやみかんを食べてみると...
びっくりすることにレモンが甘く感じました。そういうことなら昨日の実験で使ったクエン酸も甘く感じるのでは?ということでクエン酸もなめてみることに。
クエン酸が甘く感じる驚きにYくんもこの表情です。
甘味の受容体に蓋をするギムネマ酸と違い、こちらはミラクリンが酸味と結びつくことで甘味として認識されるようになるのだとか。なので、甘味が増して感じるそうです。
イベント終了後は、ゲストの熊木さんとお話。高校生活や大学生活、研究活動について生徒たちも興味津々。生徒からの質問に一つひとつ答えて頂きました。
2日間の科学実験ラボに参加した塾生からは、
「バスをお風呂に入れたことがあって、どんな風に作っているのか気になったことがあったので、今回の実験で色々知ることができて良かった」
「実際に体験したことで科学について興味を持つことができた」
「研究活動は難しそうだけど、面白そう」
という感想をもらいました。
科学的好奇心を大切にして、トライアンドエラーを繰り返して、様々なことに挑戦していきたいと思った2日間でした。
(さいとう)
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